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今までのコーヒーとこれからのコーヒー

コーヒーは、市場の相場によって価格の変動が激しい商品です。
農作物であるため、自然災害の影響を受けると供給量が変動し、価格が変化します。
また、需給関係の変動によって、価格が暴落することもあります。

コーヒーは、市場の相場によって価格の変動が激しい商品です。
農作物であるため、自然災害の影響を受けると供給量が変動し、価格が変化します。
また、需給関係の変動によって、価格が暴落することもあります。

相場に振り回されたいままでのコーヒー

スペシャルティコーヒーが注目されるまでの、近年のコーヒー相場の推移はどのようなものだったのでしょうか。
コーヒーの価格は、大量生産・大量流通・利益ばかりに目が向けられ、
コーヒーそのものの味、風味、価値に目を向けられることは無く品質の低下を招き、不安定な相場によって生産者の生活を圧迫し続けていました。

そのような状況を打開するために、スペシャルティコーヒーが注目を集め始めたのです。


ブラジル大霜大被害

注)1ポンド = 453.59237 グラム


ニューヨーク相場35年間の価格推移を見ていきましょう。

1975年7月18日(金)朝、ブラジルのパラナ州に霜が降りました。
この影響で、降霜前日終値は54セントだったコーヒーの相場が、
当日18日始値は65セント、 終値は68セントとなりました。


このブラジルのパラナ州の前年生産量は1,170万袋(全生産量の53%)でしたが、
降霜の年は、栽培されていたコーヒーは全滅(0)しました。


それにも関わらず、75年末は87セントで終えました。
翌年76年末は224セントで終了し、そして翌々年77年4月に史上最高値337.50セントを記録しました。
相場罫線は上がる場面は富士山の裾野、下がるときはアイガー北壁にたとえられます。
この高騰ののち、同年10月にはコーヒーの相場は150セントまで急落しました。

天井からの落差は187セントという、実に振幅の激しい相場の変動が起こったのです。


この霜被害による相場の大変動は、33年前の話です。
1975年の霜の被害から、史上最高値を指したのが21ヵ月後と大幅なタイムラグが生じたのも、
被害状況の把握が今の時代のように瞬時に把握できかったからです。
この大変動により、コーヒーの生豆商社やロースターも倒産したところもありました。

この後、1978年7月には107セントまで下落しました。
危機感を共有した主要生産国(中米生産国+コロンビア)はボゴタに集結し、
5億ドルの資金でNYCに介入した結果、相場を226セントまで持ち上げました。

94年の霜相場

1994年には、2回の降霜相場が起こりました。
1回目は、6月24日(金)に125セントであったものが、27日(月)に160セントとなり、
2 回目は7月8日(金)に187セントであったものが、11日(月)に233セントとなりました。
この2回ともに、土、日の休日に降霜しました。

97年の需給バランス大相場

1997年に、需給がタイトで大相場が起こりました。
1997年の始値が116セントであったものが、1月末に140セント、2月末190セント、
3月末に191セント、4月末に226セント、5月29日には314セントとなりました。

コーヒーの市場での扱われ方の変化

これらの、相場の大変動に巻き込まれたコーヒーは、いわゆるコマーシャルコーヒーと言われ、大量生産されるコーヒーを対象にしています。


コーヒーの生産者は基本的に収入を増やすには増産することが手っ取り早く済むのです。
では、 増産するにはどうしたらよいか?生産性を上げるのです。
病気や害虫に強い品種のコーヒーの木に植え替え、1本の木にたくさん実の付くハイブリッドに木を植える。
面積あたりの本数を増やす。収穫時に未完熟豆も一斉に収穫する。農薬をたくさん使う......



生産者たちは努力して生産性を上げ、そして努力が実ります。
たくさんのコーヒーが収穫でき、生産者たちは大喜びをして、「昨年の倍の収穫だから倍の収入が見込めるはず」と期待します。



ですが現実では、大増産でコーヒーがダブつき、相場は史上最安値となってしまう。
これでは、生産者たちは悲鳴を上げます。
生産意欲はなくなり、農園を手放す人も出ます。そして収穫量は減ります。
そうすると、 皮肉なことに相場は上がる......


単純に言うとこれの繰り返しなのです。
こうした相場の変動に振り回され、疲れた生産者たちがコーヒー見捨てようとしたときに現れたのが、スペシャルティコーヒーの概念です。
従来のコマーシャルコーヒーの味の評価は、この豆にどれくらいのマイナス要因があるかを探るので、
マイナス要因の大小で輸出の規格が決まります。


この基準では、そのコーヒーがどれだけおいしい成分を持っているかなどは問題になりません。
生産者たちはおいしいコーヒー作りを消費国からも求められていなかったのです。


ですが、スペシャルティコーヒーはそのコーヒーがどれだけの風味特性を持っているかを評価の対象とします。
生産者たちはおいしいコーヒーとはどのように生産するのかを学び、それを実践します。
そして生産者たちはそれに見合う対価を得るようになります。


スペシャルティコーヒーは生産者と消費国をはじめて対等な関係にしたのです。
南北問題の象徴のコーヒーを変革させたのです。

今までのコーヒー

味の評価はなし
価格決定は相場主導

これからのコーヒー

味の評価は最重要
価格決定は対等な関係から決定




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